Netflix版レモニー・スニケットの世にも不幸なできごと

ようやく観終わったのでレビューです。

この「レモニー・スニケットの世にも不幸なできごと」は、元々は子供向けの小説で映画化もされていますが、今回はNetflixのドラマ版のレビューです。2017年。全8話。小説の4巻までを映像化しています。


家が火事になって焼け落ち、両親も亡くなってしまったボードレール家の子供たちが、遺産を狙うオラフ伯爵や里親たちからいじめられる、というお話です。

ストーリーを書き出すと本当に不幸な事ばかりが続いて悲しくなりそうなんですが、キャラクターや映像、音楽に暗い雰囲気はあまり無くむしろコミカルな演出になっていて、結構楽しく観れると思います。


また子供たちがそれぞれ特技を持っており、その特技で不幸を乗り越えようと頑張る姿が微笑ましかったり。。。しかし次々と不幸が襲います。。。!


個性的なキャラクター

ボードレール家の三姉弟妹である長女で発明家のヴァイオレット、長男で賢く見えて本当に賢い本好きのクラウス、そして次女で赤ちゃんのサニー。サニーの赤ちゃん語は普通の人には分からなくても姉弟には伝わります(字幕も出ます)。それ以外に不思議な特技も。。。


悪役は三姉弟妹の遺産を狙うオラフ伯爵。彼は下手な役者でありながら、口車や別人に扮して人を騙していきます。。というか下手なのにみんな勝手に騙されます。。。三姉弟妹(と視聴者)には一目瞭然なのに。。


他の登場人物たちも芝居がかったコミカルな演技でこの世界を盛り立ててくれます。


箱庭の様な世界

物語の舞台は「塩からビーチ」や「ムカムカの道」など変な名前が付いてますが、その風景や雰囲気がとてもコミカルで、まるで箱庭で出来た世界の様です。街並みや建物から小道具までとても素敵な世界観になってます。音楽も素敵です。


この雰囲気は「プッシング・デイジー」に似てますが、エグゼクティブ・プロデューサー兼いくつかのストーリーの監督がどちらもバリー・ソネンフェルド氏ですね。映画MEN in BLACKシリーズなどが有名みたいです。

ただしプッシング・デイジーの明るくカラフルな雰囲気とは違い、こちらは物語の性質上ちょっと暗くいつも曇りがかっている印象ですが、あの雰囲気が好きならそれだけで楽しめるかも知れません:)



オープニングでは「不幸な話だから観ないほうがいい」と散々言われ、ストーリーテラーのレモニー・スニケットからも同様にしつこく言われ、実際観た感想はその通りなんですが、コミカルな世界と音楽、三姉弟妹の頑張りが楽しめる作品になっているんじゃないかなと。

果たして幸せは訪れるのでしょうか。。。

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